あらすじ

都立怪盗高専とは国により認められた「怪盗を育成する専門学校」である。

音澄子童(ねすみしど)は、１０年前に失踪した父親が高名な怪盗だったと知らされ、
真実を知るために１０億の宝石を盗み出す課題をクリアし、
都立怪盗高専に特別枠で入学。

クラスメイトの「弁天（かんむりそら）」、
クラスメイトであり実は学長の「岩山さん」と共に、
「怪盗団天山鼠（てんざんねずみ）」を結成。
同じくクラスメイトである名門亜瑠瀬家の令嬢
「亜瑠瀬四季（あるせしき）」には対抗意識を持たれ、ライバルとなる。

夏休みも終わって二学期を迎えた都立怪盗高専の一年生達、
彼らの環境は大きく変わることとなった。
カリキュラムの変更によるクラスメイトとの別れ、
新しい先生との出会い、
生徒会会長の勧誘......

子童・天・四季の三人は、
そういった中でも切磋琢磨を続けていた。
しかし、そんな彼らの前に最大の変化が訪れる。
それは転校生の存在だった。

転校生の名前は、出日楓良(いずひふうら)。
担任守篤教師(もりあつたかし)の推薦によって特別入試を受けて入学してきた彼女に、子童は親近感を覚える。しかし、
それは天や四季とのすれ違いの始まりでもあった。

そんな中、怪盗高専上層部では、
過去を封じた扉が開かれようとしていた。
それは、子童の父親が大きく関わる一つの事件に隠された真実であった。

一方、怪盗高専の対抗組織バーグラーズの幹部マジシャンは
予てより準備を進めていた陰謀を開始させた。
そして、その横には守篤の姿も......。

過去に封じられた真実とは? 怪盗と強盗の対立の結末は?
翻弄される子童の運命は?

大人気シリーズ都立怪盗高専の第三弾!
クライマックスを迎え今ここに、すべての真実が明かされる。